ダイバーシティ経営導入のフロー
導入のステップと留意点
ダイバーシティは、これまでの考え方の延長線上にあるものではなく、社員の意識や行動を変える新たな考え方が必要になります。企業規模、業種、風土などで取り組み方、進め方は変わってきますが、導入の全体像を描き、戦略的に導入していかなければ成功しません。戦略を描くために、基本的な考え方、進め方、その際の留意点を挙げます。
①全体像を描く(PDCA)
ダイバーシティを推進していくためには、自社に最適な組織体制や制度を作っていかなければなりません。最初から完璧を目指さずに、できることから進めます。
- まずは、ビジョンを策定します。自社の目指す姿、ビジョンを定め、目標・目的を明確にして、推進するための体制を構築します。そして、現状分析と課題整理を行います。
- 次に、施策をアクションプランに落とし込みます。実行しやすくするために、社内告知を行います。
- 次にダイバーシティを浸透させる社員教育・研修を行います。業務フローの改善も不可欠です。そして、実施効果を測定しさらなる改善を行います。
- これらを一連して取り組むPDCAサイクルを回します。ダイバーシティは新たな考え方によるものなので、一度やったからといって組織になじんでいくものではありません。評価のもと、それを改善するアクションプランを作り実行する、この繰り返しが重要です。
一社)日本ダイバーシティ・マネジメント推進機構専務理事 油井文江
自社の方針を明確にする
1
自社の現状・従業員のニーズを把握する
2
行動計画を策定する
3
公的助成制度を利用する場合は届け出しを行う
4
行動計画を周知・実施する
5
目標を達成する
6
次期行動計画を策定する
7